日本原子力研究開発機構研究用原子炉JRR-3

2011.3.29;最終更新日:2014.9.18

東海村にある日本原子力研究開発機構の研究用原子炉三号炉JRR-3は世界でも有数の研究炉です。1962年に臨界を達成。1990年に出力20MWの改造三号炉として復活しました。多くの研究がここで行われている、日本の中性子散乱研究のメッカです。


茨城県東海村に日本原子力研究所東海研究所があります。そこは日本の中性子散乱研究のメッカで、研究用原子炉JRR-3Mが稼働しています。出力は20MWで、発電用原子炉と比べると小さいですが、さまざまな種類の中性子が取り出され、物質の構造(結晶構造、磁気構造、非晶構造)や原子・分子の運動の研究につかわれています。図の左の丸い部屋は炉室、右の四角い部屋はガイドホールと呼ばれています。そこでは、赤、青で示した装置はそれぞれ波長の短い熱中性子(波長 ~ 0.1 nm;1億分の1cm)、波長の長い冷中性子(波長 ~ 1 nm) を使う装置群です。柴山研ではSANS-Uと呼ばれる小角中性子散乱装置とNSEと呼ばれる中性子スピンエコー装置の装置の管理と運営をしており、全国の大学共同利用研究のサービスと、研究室固有の研究を行っています。SANS-Uは主に構造解析、NSEは分子の運動性の研究に使われています。