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第5回 「私が柴山研を選んだワケ」


平成20年4月に新たにメンバーとなった修士課程1年生の杉村さん、竹田さんにも「私が柴山研を選んだワケ」というテーマで書いてもらいました。大学院進学を考えている方にはとくに参考にして頂きたいと思います。

杉村 亜寿美

私は学部4年生の時、高分子を用いたバイオマテリアルの合成を目的とした研究を行っていましたが、大学院から柴山研究室に移ろうと考えたのは、それまで扱ってきた高分子について、なぜそのような物性となるかという部分を知りたいと思ったからです。これまでは、実験に用いる多くの物質について、これはこういった性質、と覚えてきただけでしたが、統計力学という考えを基に、高分子の引き起こす様々な現象の全てをきちんと説明できるようになれば、とても面白いだろうと思いました。  

柴山研究室の先輩方は物知りで勉強熱心な方々ばかりで、高分子に関してだけでなく学ぶことが多くあります。配属から1ヶ月程度経ちましたが、まだまだ勉強することが山積みで、高分子物理の奥深さにやりがいを感じながら、充実した毎日を送っています。

竹田 麻希子

大きな独り言

わたしは、柴山研を選んだらしい。選んだらしい・・・?柴山研を第一希望で出したのはわたしだ。柴山研に行きたいと散々わめいたのもわたしだ。でも、選んだという感覚がない。ただ、東大で学びたいとの思いが芽生え、柴山先生にお会いし、先輩方にお話を伺い、施設を見学し・・・そのようにしているうちに、気づいたら現在になっているという感が強い。

そう書いてみたけれど、それは自分に対する言い訳っぽいので、内容を変えます。柴山研に入るということを、すんなり受け入れることができたのだから、腰を落ち着けて勉強してもいいんじゃないかなって。「呼ばれたから来た」ではなく、「自分で呼び寄せた」でいいんじゃないかと思います。このweb magazineが自分への激励になってすみません・・・  柴山研に来た理由は、インスピレーションを感じた、ということにしておきます。と、いっても人によって感じるインスピレーションは違うので、柴山研に入って感じたことを書こうと思います。

現在、研究室に入って1ヶ月近くを過ごしてきましたが、柴山研はまだまだわたしを魅了してくれそうです。というのも、柴山研の方々は説明が上手い。物理の教科書で、できればお目にかかりたくないような式や概念を、身近なことに還元して分かりやすく説明してくれるのです。それはやはり、研究内容を発表する機会が多く、試行錯誤されたからだと思います。わたしも先輩方のように格好よく説明できるようになりたいと思います。また、勉強面だけでなく、わたしを魅了してくれているのは、研究室の醸し出すexoticな香りです。先生も研究員さんも先輩も留学生も相方(もう一人のM1)も秘書さんも、それぞれ違って特徴があります。そのスパイス(特徴)がいい具合に調合され、わたしの鼻に届いています。どれも必須要素なので、大事にしようと思っています。

研究室を選ぶ際に、この文章は参考にならないかもしれませんが、そんなところです。

最後に、柴山研、それを取り囲んでいる中性子研の各研究室の皆さんには、特にこれからもたくさんのお世話になることと思います。みなさんとコミュニティーを作り上げていけること、大変貴重な機会だと思います。末永く、よろしくおねがいします(笑)。